大豆・卵・小麦・牛乳などによる食物アレルギー症状
大豆・卵・小麦・牛乳などによる食物アレルギー症状
5歳男の子
食物アレルギーは食物だけ着目しても改善にしないことが経験でわかりました。複合汚染です。食物は引き金にはなりますが原因にはなりません。従いまして、この患者さんは食物以外の項目も取り入れて施術しております。2016年10月
現在までの症状と経過
生後2ヶ月頃より、ほっぺがただれ始め顔全体になる。
大豆・小麦は除去せず本人も食べていた。
生後まもない時
アナフィラキシー歴有り
次第に反応するようになり、この2年間位、しょうゆ・みそまで除去しているが、
少量でも反応するようになっている
その他、メロンを食べるとのどがかゆくなる。
小豆は食べられるが大豆は湿疹がでる。
外食時は麺類(小麦粉)などは避けて、ビーフンなど食べている。
調味料はみそ・しょうゆを避けて塩を使う。
食べられる物がなくなっており困っていることで来院された。
除去食をしていれば湿疹は抑えられてきた。
しかし、子供の大切な成長時に栄養が行き届かなくなれば
体調が不安定になってくる。
風邪を引きやすい、頭痛、お腹の調子が悪くなる・・・
現在の食生活について
主食:酵素玄米
アマランサス 雑穀 野菜
だし:こんぶ しいたけ かつお
甘いものよりも塩辛いものを好む
現在小学生になり給食ではなく弁当を持参している。
平成21年3月 アレルギー検査
平成22年5月 アレルギー検査
2011年8月下旬:栄養素から除去療法をはじめていく。
除去項目:
カルシウム・ビタミンC・ビタミンB・砂糖・鉄の除去
この時点ではコンビニの昆布(調味料)おにぎりを食べられた。
外食で調味料の入った料理を食べると湿疹がいつもの量を口にいれても、反応がでなかったと報告がありました。
- 2011年11月・12月
ビタミンA・ミネラル全般の除去
ヒヨコマメを食べて顔に湿疹が出たと連絡入る。
- 2012年3月
塩・イースト菌全般の除去
- 2012年6月
酸・アルカリ・ホルモン全般の除去
- 2012年7月~11月
タマゴ関連項目の反発を除去する。
卵レクチン、 卵オボムチン、とり肉レクチン、リゾチーム、αリベチン など等
卵関連の施術で反発除去(相性を良くする)したからといっても、身体は食べて良いとは出ておりません。身体が卵を食べても良い体質が整うまで今は食べないでください。
食べて吸収・分解・貯蔵・排泄される環境整備をしていきます。
卵だけ食べられれば良いというものではないです。
小麦・牛乳・そば・大豆・お肉(油)など色々な食べ物に反応しております。反発体質は食物だけではありません。
施術を先にすすめます。
卵関連の除去後に反応が出てきました。
卵を除去したからといって今は「食べて良い」とまだ出ません。
まだ食べないでください。
数日後に湿疹は消えたと報告がありました。
○久しぶりに豆腐が食べたくなり少量食べられた湿疹が出なかったと報告ありました。
しかし、卵の除去は始まったばかり、大豆系、穀物系(小麦)の除去はしておりません。
安心してはいけませんし食べないようにしてください。
- 2012年8月
枝豆が食べたくなり、食べてしまったようです。
食後、顔に湿疹がでました(下記画像)。
安心してはいけません、食べないで下さい。
卵関連の後は、大豆タンパク(レクチン類)の除去が待っています。
体は必要としているので吸収障害ではさらに欲したくなります。
タンパクは大切なエネルギー源です。
- 2012年12月~2013年2月
大豆タンパク質における関連項目の反発除去を開始する。
大豆レクチン、大豆外皮タンパクGlym1, など等
- 2013年4月~2013年10月
途中しばらく来院されておりませんでした。
麦タンパク質における関連項目の反発除去を開始する。
麦レクチン、グルテン、グリアジニンmix など等
タンパク質・塩が足りておりません。
糖質に頼っております。特に果糖・ライス糖の取りすぎです。
当初は除去食をしていれば湿疹は抑えられてきた。
しかし、子供の大切な成長時に栄養が行き届かなくなれば
体調が不安定になってくる。
お子さんは風邪を引きやすく・腹痛・花粉症もあるようです。
年中調子が悪いと訴えております。
長い間の食事の除去は偏らせ成長の妨げになります。
食物アレルギーに限らずアレルギー体質の方は燃費が悪いです。
ですから燃費の良いからだ作りをするがこの療法です。
富士山を登るのに、おにぎり1つで登れる方と5つ食べないと登れない方がいたとします。
どちらが消化に負担がかからず効率性良く登頂できるのでしょうか?
栄養素はガソリンです。
ガソリンがないと立派な車も走ることができません。
栄養素がきちんと吸収されなければ体は動かない。
しかし・・・ 放り込んでいるだけではだめです。
この除去療法は目指すゴールは同じでも、ウサギさんとカメさんの
どちらかに例えるならカメさんです。
症状は大切ですが、目的は体質改善です。
酸性体質(アレルギー体質)→弱アルカリ体質です。
目指すゴールは同じです。
○なぜ先に卵や小麦を除去しないのですか?
それはアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)の反応を後回していきます。
安全にしていくため栄養素の中でも最後にもっていきます。
○なぜ栄養素(たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル・酵素)が重要なのですか?
体は60%は水分、それ以外の大部分は
たんぱく質・脂質・糖質・核酸・ミネラル(無機質)からできております。
では口に入れる食物は何からできているのか?あなたがニンジンアレルギーだとしたら、
ニンジンの成分はタンパク質・脂質・糖質・ビタミンミネラルの成分があります。
人間とニンジンの共通する部分は、たんぱく質・脂質・糖質・ミネラルですね。
ということは栄養素にアレルギーがあると、ニンジンを摂取しても腸で吸収されません。
体は反発するばかりで元気にはなれません。
○栄養素に相性が悪いと(アレルギー)どうなるのですか?
「ザルもれです」摂取しているわりに貯蔵されません。
吸収されませんので、体は必要なので非常に欲したくなります。
あなた健康の維持のためにサプリメントを摂取しても吸収されませんので尿か便に流れてしまいます。もったいないですがこれらの分解・排泄により内臓が疲れることでしょう。
続く