顔の奥が痛む 帯状疱疹
2012.10.11
カテゴリ:顔面
顔の奥が痛む 帯状疱疹
80代 男性
顔面左側奥に痛み、湿疹
1ヶ月前より首と耳の後ろに痛みを感じる。
今週になり顔全体に湿疹が発症してくる。
医療機関に通院
帯状疱疹は寛解しきたがコメカミの奥に強く痛みを感じる。
痛む時は処方箋による鎮痛剤を飲むが痛みに変化なし。
患者による訴え:
「鼻や目の付近がジュクジュクして嫌な感じがする。」
「顔の奥が突き刺さすように痛む」
「後遺症を心配している」
検査で反応したもの:
ヘルペスZos、 単純性ヘルペスウイルス感染症、水泡性帯状疱疹、
眼部帯状疱疹、深部痛、炎症性疾患、潜在性ウイルス、痛覚2
検査により反応したものを治療する。
継続治療中
(周辺関連)
- 帯状疱疹は免疫力低下に伴って脊髄神経節・三叉神経節などに潜伏していた水痘ウイルスが再活性化する(神経節に潜む)。
- 発疹の数日前から神経痛様の痛みが生じる。
- 帯状疱疹がおさまった後、高齢者は高率に神経痛が出現する。
- 急性帯状疱疹の水泡が消えた後に、犯された神経節が支配する皮膚節に持続する痛み(横田敏勝,1996)。
(その他)
- 神経節に潜伏し免疫力が低下した時に再び発症する。
- 帯状疱疹は通常4週間以内におさまるが、問題は疱疹後の後遺症である
耐え難い痛みに悩まされる。
- 帯状疱疹後の痛みは急性時の痛みとは異なる事を念頭に置く必要がある。
- 従って最終的にウイルスを叩くのではなく再発を防ぐために免疫力を高める必要がある。