産後から手首が痛い
産後から手首が痛い
手首
産後から1年経過しているが右手首に痛みが生じる40代の方が来院された。
妊娠中から両手首にむくみがあったようである。
出産後から痛みの頻度が増してきた。
子供を抱きかかえた後に痛みが生じてくる。
夜間痛・酷くなると手指がジンジン・ピリピリとしびれることもある。
しばらく休むと痛みがやわらいでくるが、
最近は子育てによるストレスを感じる生活。
睡眠不足なので体が休めない。
検査をすると手の平を下に向けると手首中心と外側に痛みが生じくる。
手が冷たい・関節の可動性も低下している。
脊椎・手首周辺を治療し痛みが半減してくる。
筋肉を治療し経過を追う。
(周辺関連)
- 妊婦の25%前後で手根管症候群を疑わせる症状がある。
- 妊娠すると体重が10㌔グラム増加する。
胎児・羊水・子宮を除いても5㌔グラムの増加は水分によるものである。
- この水分がむくみ(浮腫)で、このむくみによって手根管の結合組織が
神経を圧迫して症状を出す(Sunderland,1991)。
原因ではなくメカニズムの説明
- 手根管の組織圧が正常値2㍉Hg(圧力単位)、30㍉Hgになると血流(静脈流)が妨げられ血管圧(静脈圧)が上がり神経膜の透過性が高まりむくみを生じる(横田敏勝,1996)。
- 手根管症候群は妊婦に限らずPC作業や荷物の上げ下ろしなどを、
従事する人にも起こる。
- 原因は外傷(骨折・脱臼)・内分泌(ホルモン)・腫瘍。
過度な手首の曲げ伸ばしなど様々ある。
- 女性が70%を占める。
利き手>両手>反対手の順に多い。
40~60代>10~40代>60代の順である。
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