擽感 くすぐり
擽感(りゃっかん)
元来くすぐったい所は、軟部組織内圧に異常がある所である。即ち、緊張が正常でない所証拠には、矯正すれば即時に、擽感(くすぐったい)が消失してしまうことである。
擽感は痛覚の一段前で、潜在痛覚とみてもよい。その場所に触覚の圧力を強めると痛覚は、他所よりも余計に感ずる。なぜられると非常に気持ちのよい所である。
その気持ちのよい場所は力学的に負荷されている所であり、触圧を増して動かせばくすぐったがるし、更に圧を増やせば痛いという。周囲とは触覚の差がある。矯正すれば、快、苦痛共即時に消失して周囲と同じ感覚に平均してしまうのである。
擽感 資料より
くすぐったさにも2タイプある。
①軽いくすぐったさ
- 掻(か)くことで消える点。痒みに似た感覚
- 自分で刺激してもほとんど同じくすぐったさを感じる点。
②重いくすぐったさ
臨床で情報を得るのに重要はこちらである。
体に圧を加えた時に感じるくすぐったさ。
腰や背中にや脇の下に指で動かす、振動を与えるとくすぐったさが再現される。
こちらは痛みに近い感覚である。
くすぐられると身をよじる・不快・笑う・緊張・
参考資料) 皮膚感覚の不思議 山口創 講談社
- この擽(くすぐ)りを擽感(りゃっかん)という。皮膚にあるセンサーがある刺激に対して異常を感じると擽(くすぐ)りを感じる。擽りは臨床で腰を浮かせたり、肩を動かす反応を示す感覚異常。これも立派な神経系の異常である。
- 擽(くすぐ)り場所は周辺筋肉の緊張状態は強く、循環障害も考えられる。子供は大人と比較すると神経過敏が高く擽(くすぐ)りやすい。落ち着きがない性格傾向に多く、交感神経が優位な人にみられる。
- 自覚症状がない患者が来院した場合で用いる検査。再現性が高く体は正直に反応する。左右と比較しながら筋線維を横に切るようにするとわかりやすい。
- そもそも皮膚は外胚葉(がいはいよう)由来で神経系と同じで、皮膚と神経がある。皮膚には神経と同じ情報伝達の受容体がある。これらが外界からの刺激に対して逐一情報を脳に伝達しそれに伴い必要な行動をとる。また皮膚自体が神経系とは違う独自の情報システムを持ち、神経系を介さなくとも情報を受け反応することがわかっている。
擽感関連
症例1
慢性腰痛で来院されました。
慢性腰痛 50代 男性
運転手さんで運転姿勢が辛い。
(症状)
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(背景)
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(観察)
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(治療)
・ 神経系機能調節を目的にアクティベータを用いた。
・ まずは脊柱・骨盤そして肘・手首の関節を刺激。
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(まとめ)
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・ だけの症状を訴える場合は少ない。
腰・股関節・肩など症状を併せもつ。
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参考)
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