神経痛について
痛みが30秒を超えている場合は神経痛とは言いません。
神経痛
①特定の末梢神経支配領域に痛みが発作・反復に出現する。
②その支配領域の運動・感覚・反射などの神経学的所見は正常。
③病理学的にも異常はない。
と定義されています。
実際、足が痛ければ大腿・坐骨神経痛で、胸が痛ければ肋間神経痛、
顔が痛ければ三叉神経痛。昔も今も○○神経痛で片付けています。
ところで神経痛といういう病気はありません。
原因がないのに神経が勝手に痛くなることはありません。
病院に行けば腰痛で足に痛みやしびれを訴えをすれば、
腰椎ヘルニアによる坐骨神経痛となります。
○△神経痛が原因と片付けて痛みの感覚を脳に伝達する神経(電線)を、
遮断(ブロック注射)しても痛みが引きません。
まとめ
神経(電線ケーブル)の途中で痛みが発火することは、
例外を除いてないのです。
植村研一先生がきっぱりと述べています。
神経痛の五カ条の御誓文
①必ず発作性である。のべつ幕なしに痛いという神経痛はない。
②瞬時的で、間違っても30秒を超えることはない。
③必ず神経の解剖的的走行に沿って放散する。
(この3つの条件を満たさない場合は口が裂けても神経痛といってはいけない。)
④そして、多くの場合には誘因がある。例えば三叉神経痛の場合には肉を噛んだり、しゃべると痛くなる。坐骨神経痛は動くと痛くなるといいます。
⑤発作間は無症状でニコニコしている。
頭痛・めまい・しびれの臨床 著:植村研一
- 末梢神経(例えば坐骨神経)は活動電流が流れて、末端で神経伝達物質
(アセチルコリン・ノルアドレナリンなど)を放出します。
- 数万という神経がバラバラに発火しつながって感じる。機械的刺激でバーンと一発で全体が発火し、すべての神経伝達物質が出てしまうと、しばらくの間は発火できない。
- また一度発火した場合30秒で神経伝達物質はなくなり、発作が止まる。
- それからしばらく代謝が復活してくると、バーンとくるのが神経痛になります
(発作と痛みにタイムラグ)。
神経痛の特徴
発作・瞬時・放散性・誘因あり・発作間は全く無症状。
五カ条を満たさぬ限り神経痛とは言えません。
あなたの○○神経痛は、30秒以内に痛みがおさまりますか?
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