妊婦の方
妊婦(産前・産後)のケア
妊娠中に腰痛や肩こり・股関節痛を訴えても、
レントゲン撮影や鎮痛剤の投与も避けなければなりません。
安静臥床での対応以外にないのが実情です。
また妊娠そのものが女性の体にとって大きな
負担になりますので通常の生活とは違う
さまざまな症状に悩まされるのです。
臨月の患者さんや、出産直後からでも可能です。
神経系のバランスを良くしておくとホルモンの分泌も調整されてくるので、
からだの状態が良いと喜ばれております。
腰痛や肩こり・股関節痛なども軽い程度で済むと喜ばれています。
最小刺激で短時間に治療することが望ましいです。
アクティベータ療法はこのようなときに、
力を発揮し改善をめざしていけます。
基本治療はうつ伏せでしますが、
不安の方は横向きやあお向けで受けていただきます。
また胎児のいる間からアレルギー除去をしておくと、
出産する赤ちゃんも良い影響をもたらします。
妊娠に椎間板は影響されない。
妊娠者45名と非妊娠者41名を対象とした椎間板の影響結果
Prevalence of lumbosacral intervertebral disk abnormalities on MR images in pregnant and asymptomatic nonpregnant women
【対象】
- 矢状磁気共鳴(MRI)で腰仙部椎間板の膨隆とヘルニアを有病率は、
45人の妊娠中被験者と41人無症候性非妊娠被験者で出産可能年齢
の女性で決定された。 - MRは妊婦と非妊婦とのグループに分けた。
【結果】
- 妊婦の53%と非妊婦54%に異常な膨隆とヘルニアを持っていた。
- 異常な膨隆とヘルニアを1つのレベル、または他のレベルにも持っていた(腰椎3と4番, 腰椎4と5番, または 腰椎5と仙骨)。
【結論】
- それらのグルーブ群に統計学的な有意差がなかった。
- 腰仙椎間板の膨隆又はヘルニア形成は、妊娠の有無に関係なく
出産可能年齢の女性にも普通に示しており、そしてこれまでのレポートに
反して妊婦が椎間板異常の増加した有病率を持たないことを示唆する。
(Weinreb jc. et al: Radiology 1989より)
- つまり妊娠による椎間板の影響はないと言えます。
- 男女の健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が認められるという報告があります。
- 腰痛や足のシビレを訴えても椎間板の異常が普通にあるということです。
- それらの異常と症状は別問題です。
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